毛髪の基礎知識

毛髪は、お母さんのお腹の中にいる胎児の頃から出来ています。
妊娠9週過ぎる頃に、原始毛芽(発生初期の毛包)というものが形成されます。
人間の皮膚は、表面を覆う表皮とその奥にある真皮層から構成されますが、原始毛芽は表皮から真皮層に向かって伸びて行き、6ヶ月頃には毛包がすべて完成します。

毛包とは、毛髪の毛根部を包む鞘のことで、外毛根鞘から内毛根鞘、小皮まで5層に分かれています。
毛包の周りには毛細血管が網目状に張り巡らされ、毛髪の成長に必要な栄養分や酸素などを、毛包に送り届けています
。 毛包の根元の丸まった部分を毛球部と呼び、毛球部の底にある窪んだ部分が毛乳頭です。
毛球の内部には、毛乳頭をぐるっと取り囲むように、毛母細胞がたくさん存在しています。
毛母細胞は、毛乳頭から毛細血管で運ばれた栄養分を受け取りながら、盛んに細胞分裂を繰り返し、増殖・分化しながら毛髪を形成し、上へと押し上げて行きます。
これが毛髪が伸びる仕組みで、毛包の毛球部にある毛乳頭が、毛髪の生産司令塔と言えるのです。
また、毛球の中には、メラノサイトと呼ばれる色素細胞があります。
メラノサイトはメラニン色素を生成し、これを毛母細胞に受け渡すことによって、髪の毛の色が出来上がります。

毛包の上部にはバルジという少し膨らんだ部分があり、そこには立毛筋が存在します。
立毛筋とは、髪の毛を立たせる筋肉(平滑筋)であり、自律神経の交換神経にコントロールされており、寒さや外部からの刺激、恐怖を感じたときなどに、収縮して毛を逆立てます。
いわゆる鳥肌が立つのは、この立毛筋があるためです。
バルジのすぐ上には脂腺があります。
脂腺では皮脂が分泌され、その皮脂によって皮脂膜が作られ、毛髪や皮膚を乾燥などから守ってくれます。

一般に「髪の毛」と呼ばれるのは、表皮の外側に出ている毛幹部分です。
毛幹は、内側から毛髄毛皮質毛小皮の3層構造になっています。
毛髄は、泡が固まったような状態で内部のほとんどが空洞になっています(欧米人の毛幹には毛髄はほとんど見られません)。
毛皮質は毛幹の大部分を占めており、それを取り囲むように毛小皮があります。
毛小皮は一般的には「キューティクル」という言葉で知られており、筍の皮や魚のウロコのように毛髪の外側を覆っています。
毛幹を構成しているのは、毛ケラチン毛ケラチン関連タンパク質というたんぱく質で、これらの分子が密に結びついているため、髪の毛にコシや柔軟性が生まれます。

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